山賊ダイアリーが完結したので感想など

先日、山賊ダイアリーが7巻をもって終了しました。
私はもともと声優の水橋かおりさんが面白いとおっしゃっていたのをきっかけにこの漫画を読み始めたのですが、その言葉に違わぬ面白さがありこの作品のファンとなりました。

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猟師の生活とはなんぞや

ノンフィクションをベースとするこの漫画は、言葉自体は知ってはいるが実際のところなにをしているのかはほとんどわからない『猟師』という職業の日常を描いた漫画となっています。

作中では主人公が獲物はどうやって狩るのかに加えて狩ってもいい生き物の生態や特徴、そして狩猟の細かいルールなどを中心に描かれています。
銃は必ずガンロッカーに入れなければならないことや、銃は所持の際に警察から家宅への訪問そして近所への確認があるなど、普段見ることのない世界への新鮮な驚きがあります。

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山賊ダイアリー3巻より

生き物を食べるということについて

そうだったのか、と思うことが多いこのマンガの中でも特に驚いたのが『ヌートリアを罠で捕獲する→情が移ってしまい、狩猟仲間が逃してしまう』という回です。
一見、普段から動物を狩っている人でもそういうことがあるんだなあと感じられるエピソードに見えるのですが、これは特定外来生物を逃すという行為になり法律に違反してしまうのです。
後の巻で謝罪文が掲載されているのですが、野生の生き物を扱うということの責任の重さを思い知らされますね。

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山賊ダイアリー3巻より

狩猟した鹿や雉はもとより、カラスやカメ(スッポンにあらず)やヌートリアなど捕ったものはなんでも美味しく食べようとする主人公のバイタリティ。カラスは人によってはクセが気になるくらいで全然食べれるようです(が、主人公はなんでも食べれるタイプの人間なのであまりアテにはならないかも(笑))。

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山賊ダイアリー5巻より

私は猟師さんは猟師という職業で食っていってるものだと思っていたのですが、実際には強制力のない組合員のようなもので、基本的には自分たちが食べる分に加えて地域の獣の駆除が中心のようです。
農家の依頼でカラスやキツネなどを狩ったり、ものによっては狩ると自治体から報奨金が出るものもあるようですが、狩猟期というものが決まっていることもありなかなかそれだけで食べていくようなものではないのかもしれませんね。

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山賊ダイアリー3巻より

猟師には高齢の方の割合が多く先細りとなっていることにより、未来の農業に対する獣害の影響や行政の姿勢などにも少し言及されていて、考えさせられる部分もあります。
そして私たちの感覚にありがちな「生き物を殺したらかわいそう。牛や豚は食べるけど」ということについても、少し考えるきっかけになるのではないかなと思います(実際作中でも猟師仲間は奥さんや彼女に理解を得られずかなり苦労しています)。

ただやはりいろいろなものを食べるということは知的欲求のみならず本能的に食に対しても欲するようになるようで、私はこの漫画を読んだあといてもたってもいられずジビエ料理のお店へと向かってしまいました。鹿肉美味しかった!!

全7巻と読みやすい長さですので、こういった生活に興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。
2016年の冬から今度は続編的なサバイバル作品を連載されるようですので、そちらも楽しみにしたいと思います。

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