今年、中田花奈プロの打ち方が違うぞと感じる部分が多くなりました。
実況解説でも注目しているように、日和らなくなった印象があります。
麻雀の押し引きや読みにはレベルがあります。
そしてそのレベルとして、Mリーグは最高峰ではありません。
ここは交わらない意見だと思いますが、最高のレベルのものが見たければ各団体のA1を見ていればいいと思います。
煽りなどではなく、それがお互い求めているものに合致するのではないかと思っているからです。
その中でも中田花奈プロは残念ながら疑問符のつく打牌が多かった選手です。
Mリーグは過剰に叩く人たち+前向きに応援したい人たちとい構成のファン層ですが、後者の人たちも思うところが多かったように思います。
中田花奈の楽しみ方
それが今期、かなり好意的な目が増えてきたように思います。
これはファンのみんなが『中田花奈の楽しみ方』を知ったのではないでしょうか。
私が中田花奈プロへの見方が変わったのは昨シーズンの中盤以降でした。
「なんか楽屋にいつもいるな?」
BEASTを特別追っているわけでもなかったのですが、BEASTの楽屋が映るたびに中田花奈が映る。
すなわち登板数が多くない中でも、試合の日はかなり出席しているのですね。
これは私のイメージを大きく変えました。
選ばれたときは正直、最低限の試合数を打ってあとはイベント要員なのかな?と思っていました。
しかし彼女はプロとしての技量が足りないと自覚している中でも、Mリーグの一員としてしっかりと参加することを選んでいたのです。
その姿を見ると、我々が次に見たいのは中田花奈プロのストーリーではないでしょうか。
丸山奏子プロは指名時はシンデレラストーリーではありましたが、シンデレラになれませんでした。
私は彼女が招待状・ドレス・ガラスの靴を与えられながら、カボチャの馬車がなく城までの茨の道を歩き続け力尽きたシンデレラに思えました。
対して中田花奈プロはシンデレラストーリーではありません。
なぜなら彼女はすでに麻雀界という世界の中でシンデレラという唯一無二の存在でありながら、戦場へ立つことを決意した存在だからです。
どのように麻雀プロとして育っていくかのサクセスストーリーといえるでしょう。
このサクセスストーリーは団体では見られません。
なぜならリーグ戦で正当にスポットライトが当たる時点で、サクセスのメインストーリーはほぼ終わっているからです。
逆に言うとMでのみ見られるドキュメンタリーとも言えるでしょう。
彼女は思っているよりずっと麻雀が好きで、麻雀に真摯でした。
そしてMリーグにも真正面から戦おうとしています。
そんな彼女をみんなで応援しましょう。