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ワガママだけど、男Mリーガーの著書1冊目は意地でも戦術本のほうがいいのではないかという話

Mリーグ
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先日、猿川プロが初となる著書『誰でも楽しめる麻雀の打ち方』を発行しました。

本書は「麻雀を楽しむための、心の持ちよう」をテーマにした本です。
たとえば親がホンイツ仕掛けをしていて、自分は上家。他人に気を遣う人は「この牌を切ったら鳴かれてしまいそう。ほかの人に迷惑かな?」というようなことを考えるかもしれません。しかし、「麻雀の打ち方は自由」です。自分の手牌がアガリたい手なら、堂々と手を進めましょうと、アドバイスしています。
もちろん、負けてばかりでは嫌になってしまうので、得意な分野を伸ばす「階段理論」など、猿川プロがお勧めする上達法も紹介しています。

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著書の説明にはこんな文章が書いてあり、Mリーグから麻雀に触れた人にアプローチする内容であることが伺えます。
中身もイラストが多用されており、チャーミングな猿川プロをパッケージに触れやすい本となっていそうです。

読みたい本、売れる本

世の中には興味をもたれやすい本、売れやすい本があります。
それとは対極の位置にそもそも興味がある人の母数が少なく、本当に興味がある人しか読まれない本があります。

麻雀における本は前者がエッセイ系の著者の人となりがわかるタイプの本、後者が園田賢プロの本のような戦術特化の本、中間にビジュアルが多い対談系戦術本という感じでしょうか。

言葉で並べてみてもやはり、圧倒的にエッセイ系のほうが売れるであろうという想像ができます。

爪痕を残してほしい

翻って本日、猿川プロがBEASTを戦力外となったことが発表されました。

今年の猿川プロは24試合打って-402.2、初年度の去年は29試合で28.4ですので、総合すると、53試合で-373.8という結果と、ドラフト1位指名という期待を裏切る成績となってしまいました。

現在の麻雀プロの現状だと、Mリーグ以上に耳目を集める場所はありません。
そのMリーグから去ることとなった猿川プロにはおそらく、当分は2冊めの執筆の依頼はないでしょう。

そうなったときに猿川プロがやってきたことが、当分何も残らないままになってしまうのです。

麻雀プロとして

本人としてはそのためのnoteという役割だったし、戦術本だって要望がなければ書くこともできないということは当然です。

でもこれは古臭い意見なのかもしれませんが、Webはその場で消化されて終わりなのです。

麻雀界の代表となっている期間に、トッププロならば何かを形として残してほしい
トッププロとは言い難い女性プロならファン層の拡張というスタンスで、コラム系でも初心者向けでもいいと思うのです。

しかし猿川プロのような存在は、麻雀を戦術面で発展させるべき側であると私は信じたいのです。
なぜこれだけ卓越した考えや戦略があるのに、成績を残せなかったのか、と思いたいのです。

なのでこの初書籍というこの唯一無二となるかもしれない機会を、トッププロとして、Mリーガーとして、生きた証としてそういった形で残してほしいと願わずにいられなかったなあと勝手に思った次第でした。

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