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麻雀プロの全盛期は何歳なのか?

Mリーグ
Mリーグ雑記

今年、中日の中田翔選手が引退しました。

私は日本ハムのファンなので、プロ野球選手としての中田翔のほとんどを見届けてきました。

ずっと怪我には悩まされてきた中で、あの札幌ドームであれだけホームランを打ったというのはもっと賞賛されるべきだと思います。
私の中で中田翔選手はかなり特別な思い入れのある選手なので、いろいろと思いを馳せてしまいました。

私も子供の頃見ていた選手がどんどん監督になり、同年代がどんどん引退していく歳となりました。
ただ麻雀はそのくらいの年代からやっと本番というところもあり、気になったのが麻雀プロの全盛期って何歳くらいになるんだろうということ。

というわけ団体タイトルを獲得した年齢=プロとしての能力のピークと仮定して、ここ10年の主要3団体の初タイトル獲得時の年齢を調べてみました。

サンプルの量として少ないので本当だったら20年とかの幅にしようかと思ったのですが、私の中で麻雀界はMリーグを境にして変わったと思っているので、10年でのタイトル獲得者にとりあえず絞ってみます。

またRMUと麻将連合を入れてない理由としては、団体としての新陳代謝が3団体より低いと思われるためです。

鳳凰位

連盟の鳳凰位だとこんな感じ。
後ろのカッコが獲得時の年齢になりますが、タイトル獲得日と誕生日までは勘案していないので実際には1歳若い可能性があります(例えば白鳥翔プロだったら2024年獲得-1986年生=38歳としています)。

2024 白鳥翔(38歳)
2023 2021 2020 佐々木寿人(43歳)
2022 HIRO柴田(46歳)
2019 藤崎智(初鳳凰位2013 45歳)
2018 吉田直(41歳)
2017 2016 前原雄大(初鳳凰位1995 39歳)
2015 勝又健二(34歳)

平均値 40.86歳
中央値 41歳

初タイトル獲得時の年齢なので、佐々木寿人プロのような複数回獲得者は2020のみカウントします。

前原雄大プロの場合はここ10年だと2016となりますが、選手の全盛期を出すのが目的なので初鳳凰位獲得の1995とします。藤崎プロも同様です。


いやでも1995でトップに立って、Mリーグでも最前線で打ってた前原プロやばすぎる・・・。
どこかで名前を冠したタイトルが作られるレベルのレジェンドですね。

最高位戦

続いて最高位戦。

2024 石井一馬(38歳)
2023 2022 竹内元太(36歳)
2021 鈴木優(40歳)
2020 醍醐大(44歳)
2019 坂本大志(40歳)
2018 2016 2015 近藤誠一(初最高位2012 49歳)
2017 村上淳(初最高位2010 35歳)

平均値 40.29歳
中央値 40歳

中央値の算出は近藤プロを念頭においてだったのですが、平均とそこまで変わらなかったですね。

雀王

続いて協会の雀王。

2024 2023 仲林圭(38歳)
2022 浅井堂岐(37歳)
2021 渋川難波(35歳)
2020 矢島亨(41歳)
2019 堀慎吾(35歳)
2018 2017 金太賢(34歳)
2016 角谷ヨウスケ(37歳)
2015 木原浩一(43歳)

平均値 37.5歳
中央値 37歳

うおおおおおおギリギリ鈴木たろうプロが入らない・・・そんな雀王のサンプルなんて意味はあるのか・・・。なんてことを思っても自分で決めた範囲なんだから仕方ない。

協会が3団体で一番若い結果となりました。

というわけで3団体すべてだと

平均39.45歳
中央値 38.5歳

という感じになりました。

30代中盤以降が全盛期な理由

これを見ると麻雀プロとしての全盛期は30歳中盤からスタートすると結論付けられるのではないでしょうか。

他のプロと比較したときの特徴として、

・囲碁将棋と比較すると対局時間が短く1局ごとに小休止が取れるので、体力が結果に著しい影響を与えない(=経験を積んでいたりメンタルが安定していることが単純に有利)

・冒頭でMリーグを境に変わったという前提にはしましたが、逆に言うとMリーガー以外は基本的に本業が必要なので、生業と家庭に安定が生まれと社会人としての融通が利きやすいのが30代以降

・単純に結果の収束に時間がかかるゲームなので、20代のうちにA1に上がることが実力以上に難易度として高い

このあたりが30代中盤となる要素と私は考えますがいかがでしょうか。
純粋な思考能力だけであれば将棋の棋士と同じく20代から30代前半という、アスリートと同じように人間としてのピークが麻雀プロとしての全盛期になるかと思いますので、こういった外部要因が大きいのではないでしょうか。

特に2つ目が大きいのではないかと思っていて、鈴木優プロのように一度退会してから復帰するという例もちらほら見られます。

麻雀プロはプロといってもリーグ戦で対局料が出るわけでもありません。

鈴木優プロは雀荘経営に専念するためでしたが、プロを辞めずとも人生のもっと大きいものと対峙するときに、収入に一切寄与せず単純に好きなだけの麻雀と向き合う時間がなくなってしまうのはある意味必然でしょう。

現時点の平均年齢からこのような理由を考えていくと、このタイトル獲得平均年齢が若くなっていくにつれて麻雀はプロとして身を立てられる業界になったと言えるのかもしれません。

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